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【事例】ヴァリューズ様:リーダー研修がきっかけとなり、組織が動き出した!

株式会社ビヨンド
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ビヨンドの研修がきっかけとなり、成果発表会で大賞を受賞!


●ビヨンド

輿石さん、お久しぶりです。
昨年7月のリーダー研修「オポチュニティ」以来ですね。
なんでも、会社の成果発表会で賞を取ったとのこと!

●輿石氏
そうなんです。経営会議メンバーが選ぶ「大賞」と、それ以外のマネジャーやメンバーが選ぶ「みんなの賞」の両方を受賞しました。
ビヨンドさんのおかげだと思っているので、ぜひそれをお伝えしたいと思って連絡させていただいたのです。
そのお礼もかねてお話をしたくて。

●ビヨンド
それはすごいですね!
ご連絡いただき、ありがとうございます。
そして、少なからず我々のプログラムが役に立ったと輿石さんが言ってくれたことがとても嬉しいです。

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●輿石氏
ありがとうございます。
今日はよろしくお願いします。

●ビヨンド
では本日は、我々のプログラムで何を気づき、そしてその後、社内でどのような行動をとったのか、そして今回の成果発表につながったのかを具体的に聞かせてもらいたいと思います。
まず、ざっくりとお聞きしますがリーダー研修「オポチュニティ」は、輿石さんにとってどんな場でしたか。

ビヨンド チームリーダー向け研修『オポチュニティ』とは?


●輿石氏
はい。まず、ビヨンドさんはヴァリューズの組織の実態をよく理解してプログラムを進めてくれるので、安心できましたね。

研修の中で印象に残っているのは、一緒に受講している自分の同期や先輩などリーダークラスたちが、ヴァリューズをもっともっと良くしたいという問題意識をもったうえで「自分の後輩や組織にもっと関わりたい」などと口々に発言していたこと。「他の人たちはよく考えているな」と思いました。
同時に「羨ましい」という気持ちもありましたね。
そして、「自分はこのままではよくないな」とも思いました。
そこから「組織って何だろう」とか「リーダーって何だろう」などと、考えるようになりました。
その後は、職場に戻っても四六時中考えていました。

●ビヨンド
普段は職場で目の前の仕事をやるだけでいっぱいいっぱいになるのが常ですよね。分かります。
私たちも、だからこそ「一度立ち止まった上で、俯瞰して自分自身や仕事、組織、会社などを見てみる」場を大切にしています。
その後、具体的に職場に戻ってからはどんなことを考え、そして実行に移したのか教えてもらいますか。

●輿石氏
まず僕が所属しているSDという組織は、フロント(営業/コンサルタント)が受注した案件のデータ分析や、集計などの運用を担う組織です。
ヴァリューズというデータを扱うビジネスではデータのアウトプットが命。だからとても重要な仕事をしていると思っています。
しかしこの組織ができて数年経ち、現在は案件の運用レベルはかなり高くなっていますが、個々人がそれぞれ独自に知識を身に着け頑張っているという状況でした。
また、知識のある人とない人で担当できる案件のレベルに差が出始めているなと感じていました。
そう思った時、「個人」ではなく「チーム」として高度な分析ができる集団になっていく必要があるのではないかと思ったのです。

●ビヨンド
なるほど。組織の進化にあわせて、新しい組織のミッションを考えたわけですね。
その時、組織長であるマネジャーとはどのようなやりとりをしたのですか?

●輿石氏
実は、僕の上司であるマネジャーの猪野も、もともと同じ問題意識をもっていました。
研修から戻り、いろいろ考え猪野に相談をさせてもらったのですが、猪野は日中のミーティングはもちろん、飲みの場も含め時間をたくさんとってくれました。
部長の石間にもたくさん支援してもらいました。

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●ビヨンド
猪野さんについては、ビヨンドのマネジメント研修「M360 Feedbackプログラム」を受講いただいたこともあり、私たちもよく知っていますが、とても組織やメンバー思いのマネジャーですよね。
部長の石間さんもよくお会いしますが、いつも会社のことを考えておられますね。
そのように思いをひとつにできる上司たちがいるのは、輿石さんにとってとてもラッキーなことですね。
さて、マネジャーたちの賛同も得られ支援体制も整った。その後、輿石さんはリーダーとして具体的には職場で何をしたのでしょうか

すべての施策の中心に「チーム」という考えを置いた


●輿石氏
まずは「SD朝会」という朝のミーティングを全員で行うことから始めました。

●ビヨンド
朝会ですか。それは毎日やるんですか?

●輿石氏
はい、毎日やります。
そこで大事にしたのは「SDのメンバー同士のコミュニケーションを増やすこと」です。
仕事の特性上、SDという組織は、個々人が「プロとして引き受けたデータ集計を納期までに確実に行う」というように、個々の動きになりがちなんですよね。
なので、どうしても一体感が生まれづらいんです。
朝会では、個々人が担当する難易度の高い案件の共有や、それに対するアドバイスをメンバー全員でし合うということをしています。

●ビヨンド
それはよい取り組みですね。
そのような場は、個々人が他のメンバーに関心をもつきっかけになったり、組織としても知見が共有されたりする結果として組織の結束が高まったり、組織としての生産性が上がるするきっかけにもなりますね。
なお、組織論ではこのような組織のことを「学習する組織(ラーニングオーガニゼーション)」と言います。

●輿石氏
そうですね。「チームっぽさ」が出ることにかなり朝会は貢献していると思います。チームの雰囲気が変わってきて、後輩もよい風土になってきたと言ってくれました。また技術面もいわゆるTipsだけではなく、「どう考えるか」という考え方の共有がなされ始めたこともよかったと思っています。

●ビヨンド
なるほど。それからどうしたのですか?

●輿石氏
その後は、仮で定めたミッションをもとにいくつか施策を展開しました。
つまり、すべての中心に「チーム」という考え方を置いて、チーム全員が「R」という分析や集計に活用できる共通のプログラミング言語を使えるようにしたり、それを用いて運用の業務を効率化するための開発をチーム全員をすることを進めたり、それらの仕事をより効率化するためにGithubというシステム環境を導入したりしました。現在は、メンバーが「R」を使うことでより効率的に高度なことができることを実感し始めた段階ですね。

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●ビヨンド
ミッションをもとに、すべての施策に「チーム」という要素を絡めて具体的な実業務に落とし込んでいったのですね。
そして実際の成果までつながってきたと。
しかし例えばお話のあったプログラミング言語にしても、「全員が一定のプログラミングスキルを身に着ける」というのはとても難易度の高いことのように感じますが。

自らが徹底して施策を推進


●輿石氏
はい。研修を9月に受講して、翌月の10月には講師として「R」勉強会を5回実施し、さらには実案件でこの「R」という言語を使えるようにメンバーの席の隣にどんどん移動してサポートを行いました。
また、「Python」など他言語を使うメンバーも組織課題に共感して「R」習得に積極的になってくれたことも大きかったです。

●ビヨンド
メンバーの隣の席へと移動とは、徹底していますね。
なぜそこまでやったのですか?

●輿石氏
自分自身、「R」という言語をヴァリューズで最初に使っていたので、習得する際の難しさはよく分かっていたのです。とても使える言語なのに、ちょっとしたことで使いづらいと感じてしまうハードルを下げたいと思ったのです。作業しているときも質問できる相手が隣にいたら、安心できますよね。

●ビヨンド
とても素晴らしい取り組みですね。
なぜ輿石さんはここまでやろうと思えたのでしょうか。

●輿石氏
色々ありますが、次の4月にまた新入社員が入ってくることは一つあると思います。彼らがヴァリューズに入る前に「チーム」で働くことが当り前という雰囲気とか風土をつくりたかったんです。もちろん自分自身が、今まで以上に「チームっぽい雰囲気」で働きたいということも大きいですね。

●ビヨンド
我々のリーダー研修「オポチュニティ」では、「リーダーとは役職ではなく、本人の意思でそうなれるもの」ということをお伝えしたと思いますが、まさに輿石さんはそれを地でいってくれたのだなと感じました。
あらためて輿石さんにとって、ビヨンドの研修は今回の成果においてどんな意味がありましたか?
そして、「今思う、輿石さんにとってのリーダーとは」を教えてください。

●輿石氏
ビヨンドさんの研修は一言でいうと「普段考えないことを考えるきっかけ」だったなと思っています。
そしてリーダーですが、自分は「リーダーになりたい」ということには強い想いはなかったのですが、実際にやってみると普通な感じのことに思えてきました。(笑)

●ビヨンド
自分自身がよりよい環境で働きたいという想いが、輿石さんを動かし、振り返るとそれが普通のことのように思える、と。それはすごいですね。(笑)

●輿石氏
今回、正直手探りで色々なことを進めてきましたが、マネジャーの猪野さんはもちろんのこと、僕の動きをサポートしたり協力したりしてくれる仲間たちの存在がとてもありがたかったです。

●ビヨンド
ヴァリューズさんと弊社はずいぶん長いお付き合いになりますが、能力も高く優秀な方が多く、しかしそれだけではなく「みなさんが会社や組織をよりよくしたいという想い」をもち、「仲間を放っておかない愛にあふれた会社」ですよね。
そして、だからこそ今回のように輿石さんのような、いわゆるいちメンバーが「こうしたい」と思った問題意識やそこから発した取り組みを形にできる土壌がある会社なのだなと、あらためて感じました。

今回はインタビューの機会をいただき、ありがとうございました。


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  • インタビュー日:2018年2月26日
  • インタビュアー:株式会社ビヨンド 山田
  • 場所:株式会社ヴァリューズ 本社 会議室