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メンバーの日常

★なおけんの気づき:大学テニス編

株式会社ビヨンド
ビヨンドメディア
先週金曜日に入社以来、なおけんフィーバーにわいているビヨンドがお届けしています。笑
今回は、なおけんが週末に関東地区の大学テニスの応援に行き感じたことをまとめてくれたため、ご紹介させてください。
※以下、なおけんの文章です



社外での活動ですが、ビヨンドの理念に強く通じていると感じたため、ビヨンドメンバーである私なおけんの日常の「気づき」として今回文章を書かせていただきます。

私は6歳から硬式テニスを始めて大学も明治大学の体育会硬式テニス部で4年間合宿所での共同生活にてテニスに打ち込んできました。
現在、関東地区の大学テニスはリーグ戦期間中のため、先日、母校である明治大学の体育会女子硬式テニス部の応援に行ってきました。
明治大学女子硬式テニス部は関東地区1部(女子は5部まであります)に属しておりますが、部員は各学年3名ずつ全員スポーツ推薦の計12名のみで、20~30名の部員がいる大学が多い中、少数精鋭のチームになってます。
女子のリーグ戦はダブルス2試合、シングルス5試合の計7試合で、4勝以上すれば勝利のルールですが、試合は最大で3試合同時進行をするため、12名しか部員がいないと、試合をする人、ベンチコーチ、審判役の人、応援する人、次の試合に備えてウォーミングアップをする人など、常に役割があり続けて大変です。
コートサイドで応援に回れる部員がほとんどいない状況ですが、伝統校でもありますのでリーグ戦となると多くのOB・OGが応援に駆けつけます。
私は大学生のときに部のマネージャーとしてスポーツ推薦で入学を目指していただく高校生のスカウトに関わっておりましたが、スポーツ推薦となると学生だけではなく、大学の監督やコーチ、スカウト担当のOBなどの社会人と協力して動きます。
リーグ戦会場で、私が大学生の頃から現在に至るまで15年以上高校生スカウトを担当されているOB(50代、建設会社社長)と意見交換をする機会があり、多くの気づきを得ました。
前提としてスポーツ推薦の場合は高校時代に全国レベルでの戦績が求められます。その上で、明治大学テニス部は今も昔も変わらず以下に重きを置いて高校生をスカウトしています。

・「テニスが強いだけ」の高校生はいらない
・インターハイなどの視察時の高校生の「立ち振る舞い」特に、試合には出れないが応援してくれる同僚部員との関係性、監督や保護者など、部活動を支えてくれる方への感謝が感じられるか
・団体行動ができるか(明治は4年間合宿所生活のため)
・気配りができるか、言葉遣いがしっかりしているか
・スカウトに関わる現役大学生部員が後輩にしたいと思えるか
・明治カラーである紫紺が似合うイメージが持てるか

これらの部分に着目しており、高校生活を通じてしっかりとした人間教育をされてきたかどうかをとても大切にしています。
これは明治大学側と人材を送っていただける強豪高校の監督との信頼関係も必要となります。

スカウトを担当されているOBはテニスの全国強豪校かつ一人の人間として高校生を育てているといった本当の意味での文武両道を体現している高校は本当に限られてくるとのことでした。
よって、いまの明治大学テニス部の現役部員もある程度特定の高校からの部員が多いです。

このことは8/30に慶應日吉キャンパスにて開催されたホワイト企業大賞にてiYell株式会社の窪田社長もおっしゃっていた、「価値観の多様性は認めない」という点と全く同じであると感じました。

実際に明治大学テニス部のリーグ戦を応援していると、さっきまで試合をしていた部員が試合が終わるとすぐにまだ試合が続いている隣の部員のコートに入ってボーラー(ボール拾いをする人)をやったり、ベンチコーチに入ったり、誰かが指示をしている様子もない中、チームのために自分が今できることを考え実行するという姿を見て、良い伝統が引き継がれていることを実感し、非常に嬉しくなりました。
また、テニスや卓球、柔道や剣道など個人対個人の試合の積み重ねで団体戦を行う競技経験者は感じるかと存じますが、団体戦としてテニスコート2~3面横並びで試合をしていると、別々の試合を行っている隣同士の選手が、「精神世界で完全に繋がっている」ことを体感することができます。
自分自身が勝利に向けて頑張ることに加え、同時に選手同士でお互いを鼓舞し合い、気持ちが折れそうなときも支え合う力を感じます。
これはコート外から応援する人も同じで、選手と応援が目を合わせて頷き合い、応援は選手へできる限りの力を送り、選手はそれに応えようとします。
そのためか、個人戦では勝てなさそうな相手に団体戦だと勝ってしまう、といったことは度々起きます。

これこそが組織が大きな力を発揮する集団フロー状態であり、「空間が溶けてひとつになる感覚」そのものではないかと思います。
先日のリーグ戦では、もうすぐ90歳になる大先輩のOBも暑い中応援に来られたり、会場に来れずともOB会のLINEグループはリーグ戦の話題でコメントが飛び交います。
自分たちが大学生のときは「とにかく勝ちたい」という気持ちが強く、今回のように人と人との繋がりという視点での気づきがありませんでした。
しかし、OBとしてテニスという競技にひたむきに打ち込む大学生を見ていると「生きる喜び。つながる喜び。世界は愛でできている。」というビヨンドの理念が、自分が大学生時代を懸けて取り組み、いまも関わり続けている体育会の世界にもあるじゃないか!!と気づかされる1日でした。

長文をお読みいただき、ありがとうございました!
なおけん